1. AWS、AI推論向けにCerebrasの「Wafer-Scale Engine」を採用へ
Amazon Web Services(AWS)が、AI推論ワークロードに特化したチップとしてCerebrasの「Wafer-Scale Engine(WSE)」を導入する計画を明らかにしました。高性能なWSEを提供する一方で、AWSは自社製プロセッサ「Trainium」も、より低コストな計算オプションとして引き続き提供していく方針です。
2. LLM推論を高速化する「LMCache」登場、KVステートのキャッシュを活用
異なるリクエスト間でKey-Value(KV)ステートをキャッシュ・再利用することで、LLM推論を高速化する新システム「LMCache」が発表されました。このツールは、冗長な計算を回避することで、長いコンテキストを含むプロンプトの「Time-to-First-Token(TTFT)」を大幅に短縮します。
3. 自然言語でのWebオートメーションを実現する「Stagehand SDK」
AIエージェントが自然言語を用いてWebページの操作、データ抽出、ブラウジングを行えるようにする専用SDK「Stagehand」が公開されました。従来のCSSセレクタに代わり、LLM駆動のナビゲーションを採用することで、Webベースの自動化エージェント開発を簡素化します。
4. Zigで構築されたAIエージェント向けヘッドレスブラウザ「Lightpanda」
プログラミング言語Zigで開発された「Lightpanda」は、AIエージェントや高性能なWebスクレイピングに特化したヘッドレスブラウザです。標準的なヘッドレスChromeと比較して、速度は11倍、メモリ使用量は9分の1という高いパフォーマンスを謳っています。
5. AIエージェントのポータビリティを高めるオープン規格「GitAgent」
AIエージェントをGitリポジトリ内のファイル集合として定義するオープン仕様「GitAgent」が発表されました。agent.yaml、SOUL.md、SKILL.mdといった標準化されたファイルを用いることで、Claude Code、OpenAI Agents SDK、LangChainなどの異なるフレームワーク間でエージェントを容易に移行できるようになります。
6. db9.ai、クラウドファイルシステムを内蔵したPostgreSQLをリリース
db9.aiが、AIエージェント向けに設計されたクラウドファイルシステム内蔵のサーバーレスPostgreSQLを導入しました。このプラットフォームにより、エージェントはターミナルコマンドを通じてデータベースを管理でき、ブランチ作成やマイグレーション、SQLとファイルの統合操作が可能になります。
7. Zhipu、マルチモーダルモデル「GLM-4.1V」の技術レポートを公開
中国のAIラボZhipuが、マルチモーダルな視覚言語モデル「GLM-4.1V」の技術レポートを公開しました。このモデルは、ドキュメント解析や複雑な視覚タスクにおいて、GPT-5.4VやGemini 3.1 Proと競合する性能を目指して位置づけられています。
8. Figureの「Helix 02」、自律的なリビングの片付けを実演
Figureの人型ロボット「Helix 02」が、家具の狭い隙間を移動しながら複雑な操作を行い、リビングルームを自律的に片付けるデモンストレーションを公開しました。この進展は、汎用的なニューラルアーキテクチャを活用することで、人型ロボットの知能を単純なキッチン作業以上に拡張できることを示しています。
9. ChatGPTとAlphaFoldを活用し、愛犬の癌向けカスタムmRNAワクチンを開発
オーストラリアのテック企業幹部が、ChatGPTとAlphaFoldを駆使して、末期癌を患う愛犬のためのカスタムmRNAワクチンを設計しました。AIツールを用いて腫瘍DNAの配列解析、変異の特定、タンパク質構造の予測を行い、標的薬を特定した結果、癌のサイズを75%縮小させることに成功しました。
10. 医療技術大手Strykerにワイパー攻撃、Microsoft Intuneが悪用される
医療技術企業Strykerに対するワイパー攻撃(データ消去攻撃)で、犯行グループがMicrosoft Intuneを悪用して接続デバイス全台に「リモートワイプ」コマンドを実行したことが報じられました。この事件は、集中管理型のデバイス管理プラットフォームにおける重大なセキュリティリスクを浮き彫りにしています。
11. DJI、ロボット掃除機7,000台を危険にさらす脆弱性を修正
エンジニアのSammy Azdoufal氏が、DJIのロボット掃除機「Romo」に、約7,000台のデバイスが遠隔操作される恐れのある脆弱性を発見しました。DJIはこの発見に対し3万ドルの報奨金を支払い、すでに脆弱性を修正したと報告されています。
12. Instagram、DMの末端間暗号化(E2EE)を終了へ
Metaは、Instagramのダイレクトメッセージ(DM)における末端間暗号化(E2EE)のサポートを5月8日に終了すると発表しました。同社は、DMにおけるこの機能の利用率が低かったことを変更の理由として挙げています。
13. ByteDance、マレーシアに3万6,000個のNvidia Blackwell B200を導入
ByteDanceがAolani Cloudと提携し、マレーシアに約500台のNvidia Blackwellシステムを導入する計画を進めていることが報じられました。この導入には約3万6,000個のB200チップが含まれ、投資額は25億ドルを超える見込みです。
14. 米陸軍、Andurilと最大200億ドルの包括契約を締結
アメリカ陸軍は、防衛テック企業のAndurilと最大200億ドル規模の単一包括契約を締結したと発表しました。この契約により、これまで120以上に分かれていた個別の調達アクションが1つの枠組みに統合されます。
15. Anthropic、1億ドル規模の「Claude Partner Network」を設立
Anthropicは、企業のAIモデル導入を支援するため、Claude Partner Networkに1億ドルを投資することを発表しました。このプログラムを通じて、パートナー企業にはトレーニング、技術サポート、共同での市場開拓の機会が提供されます。
16. Anthropic、オフピーク時のClaude利用制限を2倍に緩和
Anthropicは、オフピーク時間帯にClaudeの利用制限を2倍に引き上げる期間限定のプロモーションを開始しました。この特典は、2026年3月13日から3月27日まで、Free、Pro、Max、Teamの各プランのユーザーに適用されます。
17. 米モンタナ州、画期的な「計算する権利(Right to Compute Act)」を可決
モンタナ州で、ソフトウェアの実行や計算処理を行う権利を保護することを目的とした「Right to Compute Act(計算する権利法)」が可決されました。この種の法律が米国で成立するのは初めてのことです。
18. SBCL Fibers:Common Lisp向けの軽量な協調的スレッド
Steel Bank Common Lisp(SBCL)の新しい開発プロジェクトとして、ユーザーランドで動作する軽量な協調的スレッド「fibers」が導入されました。このプロジェクトは、fibersの作成、実行、譲渡(yield)を行うAPIを提供し、並行処理能力の向上を目指しています。
19. Rustで書かれた韓国語プログラミング言語「Han」
「Han」は、Rustで実装された、韓国語のキーワードを使用する静的型付けのコンパイル言語です。LLVM IRを介してネイティブバイナリにコンパイルされるほか、即時実行のためのツリーウォーク・インタプリタも備えています。
20. Raspberry Pi 5向けFedora 44イメージがリリース
Raspberry Pi 5に対応したFedora 44のイメージがリリースされました。複数の改良が施され、各種コンポーネントのテストも完了しています。このリリースには主要なハードウェア機能へのサポートが含まれており、早期テストを目的としています。
21. Google、自然言語からUIを生成するツール「Vibe Design」を開発中
Googleが、自然言語のプロンプトからユーザーインターフェース(UI)のデザインを生成する新ツール「Vibe Design」を開発していることが分かりました。このツールは、FigmaのAI機能やv0に対抗するものと位置づけられています。
22. Google、Gemini統合のAndroid XRスマートグラスをデモ公開
GoogleがMWCにて、GeminiおよびNano Bananaモデルを活用したAndroid XRスマートグラスのデモンストレーションを行いました。このグラスは、写真の撮影だけでなく、背景の再構成といったAIによる即時の編集作業も可能です。
23. Uber元CEOのトラビス・カラニック氏、ロボット新興企業「Atoms」を設立
Uberの共同創業者で元CEOのトラビス・カラニック氏が、ロボット向けのモジュール式プラットフォーム「wheelbase for robots」の開発に注力する新会社「Atoms」を立ち上げました。同社はCloudKitchensを統合し、自動運転スタートアップのPronto.aiを買収する予定です。
24. STマイクロ、半導体製造工場に人型ロボットを導入へ
STMicroelectronicsが、旧式の半導体製造工場に人型ロボットを導入し、反復的で身体的負担の大きい作業を担当させる計画を発表しました。この取り組みは、従業員の再教育と困難な作業の自動化を組み合わせることで、工場の閉鎖を回避することを目的としています。
25. 中国、世界初の商用「侵襲型BCIシステム」を承認
中国政府が、手の動きを回復させるために設計された侵襲型脳コンピュータインターフェース(BCI)システムの商用販売を承認しました。侵襲型のニューラルデバイスとして商用承認が下りるのは、世界で初めてのケースとなります。